双極性障害についての理解を深めよう|原因と治療方法

レディー

躁状態の特徴を知ろう

看護師

双極性障害の特徴としては、躁とうつを繰り返してしまうことが挙げられます。躁状態には、その症状によって大きく2種類があります。深刻な躁状態が続く症状の躁Ⅰ型と、比較的軽い躁状態の躁Ⅱ型に分類されています。そして、躁とうつが混合する状態のケースもあります。混合状態では、身体は活発に動くのに、気持的には深く沈み込んでしまうので、自殺願望にはしる傾向が強まります。
躁状態が深刻なⅠ型では、テンションが高揚し続けて、誰が見ても異常な状態だと気づくことができます。ときには周囲の人に暴力を振るったり、危険な状況もあります。特に家族など病気のことを知っている人は、その暴力を受け止めてしまう傾向があるので、注意が必要です。患者の周囲は、適度な距離感を持って見守ることが求められます。しかし、躁状態で外に出てしまうと、通行人や知らない人にまで迷惑を掛ける場合があります。ただ元気があって話しかけるだけならまだ良いですが、突然暴れたりすることもあるので、極力外出させることはやめた方が無難です。本人は自覚がないことがほとんどですので、周囲のサポートが必要になります。家族や周囲の人は、双極性障害だと理解していても、なかなか病気だからといって線引きをすることが難しいとされています。そのため、真の理解を得られずに、トラブルに発展して、離婚や退職など社会的な信用をなくすような問題に発展するケースも多くなるのです。Ⅰ型は激しい躁状態によってさまざまな深刻な問題を引き起こすので、薬を飲んだり、時には入院が必要になったりと、その症状に合わせた治療が欠かせません。
一方の、Ⅱ型である軽躁状態では、軽い症状のため、本人だけではなく、周囲も気づきにくいといいます。気分の浮き沈みは双極性障害ではなくても、誰にでも経験があるものです。そのため、少し調子が良いだけかなと思って、スルーしてしまうことが多いのです。双極性障害のⅡ型では、躁状態が4日以上続くといわれています。そのため普段よりも、気分の良い状態が4日以上続いているなと感じたら、医療機関を受診してみることをおすすめします。
また、双極性障害では、Ⅰ型とⅡ型、混合型のほかにも、移行型という概念も新しく出てきています。症状が完全に独立しているのではなく、虹のように重なりあって連続しているような、スペクトラムとしてとらえる考え方です。うつ症状が1度だけなのか、何度も現れるのかなど、症状を連続的にとらえることによって、より適切な治療を行うことができるのです。